海が眺められる、こだわりのイングリッシュガーデン
兵庫県の別荘地でイングリッシュガーデンをご依頼いただきました。建物もお庭のリフォーム前に増改築されて、オールドイングリッシュ風な建物に変身しておられました。最初ご相談いただいたのは中々思うようなデザインを提案してくれる所がなくという所から、お施主様のアイデアと空想を元に私の中でもあれこれと研究とアイデアを重ねて考えました。
家の入り口が2か所付いておられ、1カ所は元々石畳があったのですが、もう一方の入り口に向かってアプローチを作らせていただく事にしました。ウッドデッキの入り口と新しいアプローチに分かれる所は円形のレンガで道が分かれていく雰囲気に。
さて、今回のメインテーマは円形のバーベキューテラスでした。ファイヤーピットと呼んでいますが、耐火レンガを用いて造作しています。薪を焼いて炎を楽しむ使い方と、真ん中に炭を入れてバーベキューを楽しむ使い方と、普段は木の板を置いてテーブルとしての使い方と3種類の楽しみ方使い方ができるように考えました。
背もたれとベンチとなるイス部分はレンガを用いて作って欲しいです。ファイヤーピットの中はこんな感じ。掃除口から入った空気が上昇気流で薪がよく燃えるように、薪をおける鉄板がきれいに入るように、また焼いた炭と灰だけが下に落ちて、掃除がしやすいようにしてあります。炎を楽しんでいる時も、熱くなく、けれどもバーベキューの時には食べやすいように、計算に計算を重ねて出来上がっております。
海を眺めて、ビールやワインで乾杯。お肉をほおばって、プライベートで気兼ねなく楽しめる空間になりました。ご自身のお家なので、遊び疲れてもその日のうちに撤収しなくて翌日でも大丈夫な所が気楽に遊べます。
植栽は果樹園になるようにと、ご希望されておられました。最終的にはお施主がご自身でされるとの事になり、まだ全てを植えて頂く前に撮影してしまいましたが、来春以降に写真の再撮影をさせていただく頃には、緑いっぱいのイングリッシュガーデンになられている事と思います。
春の訪れと共に、どんな実がなっているかなと、ワクワクしながらお庭を散策できるイングリッシュガーデンになったかなと思います。