みなさん、こんにちは。ガーデンデザイナーの久保田です。
夏が終わって、ようやく涼しくなってきましたね。今年の暑さもまた体にこたえました。。。
今年は暑すぎてなのか皮膚が日焼けした後皮もめくれず、なんとなく白くなって、かゆくなって、また戻ってみたいな、やけどしたような感じになっていました。(来年から外構工事をする時は長袖にしようと思います。)
涼しくなってきたので、やっと体の調子も戻りつつあります。
さて今回は「耐風圧強度で選ぶべきか?カーポート」についてお届け致します。愛車を守るために作ったカーポートが台風の風で吹き飛んでいくと悲しいですよね。せっかくするのなら、なるべく強いカーポートに越したことはないと個人的には思っています。
カーポートの風に対する強さはカタログで、風速〇m/sと表記されています。これは秒速何メートルの風が吹いても屋根材が飛んでいかないよという表記になります。
さて、カーポートの耐風圧の表示方法について、2024年から耐風圧強度について、全メーカーの表記変わりました。
V0(ブイ・ゼロ)という表記方法に統一されました。昨年までは各メーカーオリジナルの表現でしたが、今年からは住宅の性能評価に使われているV0に統一されました。
この風速が機種によっても、デザインによってもまちまちになっています。
例えば、1台用のカーポートで見てみましょう。
一つ目フーゴシリーズです。発売当初はどれも同じ強度基準だったのですが、今回の改正で変わりました。
赤い点線の所をご覧ください。
フーゴRと、フーゴF この2機種同じフーゴシリーズですが、基準風圧強度が
フーゴRがV0=36m/s に対して
フーゴFはV0=38m/s となっています。
え?同じ名前なのに強度が違うの?はい、そうなんです。
2mではありますが、Fタイプの方が強くなっています。ややこしいな。。もうわからん。。。
そんな声が聞こえてきそうですが、ご安心ください。
プロの目線でしっかり調べてありますので、最後にお勧め機種をご紹介させていただきます。
で、お話を戻しますとこのV0=〇〇の数値が大きければ大きいほど風に強いカーポートという事になります。
さて次に神戸市では実際の台風ではどのくらいの風速の風が吹いているのでしょうか?
気象庁の統計データで神戸市で過去に起こった最大瞬間風速を調べてみました。
神戸市は六甲山と瀬戸内海の両方ある環境なので、例えば北区と東灘区では六甲山を挟んで北と南なので東灘区の方が風が強いと考えられますし、西区のような平地が多く、また西神中央のような高台では平野部よりも風が強い可能性が高いです。また須磨区や垂水区など住宅が集まっている所では建物同士が風を遮るので弱まります。お住まいの地域によって風の状況は少し異なるかもしれませんが、神戸市中央区あたりで観測したデータとお考えください。ちなみに第3位は神戸空港で観測されたデータのようです。
ではご覧ください。
第1位 1965年9月10日の台風23号 最大瞬間風速で48.5m/S
第2位 1950年9月3日のジェーン台風で最大瞬間風速47.6m/S
第3位 2017年台風21号(関西空港の橋に船が衝突した事故の時の台風)最大瞬間風速45.9m/S
でした。
こうして、歴代のすごかった台風の数値を見てみると瞬間風速は物凄い風が吹いていますね。。。
数値で見ると、もはやカーポートは無力に感じてしまいますが、今までの私の経験でしかありませんがフーゴシリーズやスカイリードを施工させてもらったお客様宅について台風21号の時、まだ被害がありませんでした。に対し、その一つ前の機種しかなかった時代のお客様宅では残念ながら被害がありました。
ただしながら、台風などの自然災害はメーカーの保証対象外になりますので、お施主様の入って頂いている火災保険のオプションで入れる風害保証に加入頂いて修理代をまかなって頂くようにお願いしております。
ここからはみなさんの考え方によって違いますが、なるべく屋根が飛んでいかない強いものを選んでおこうと思って頂けるか、飛んでしまうものは仕方ないので保険で何とかしようと思われるかになります。
私としてはなるべく被害は少ない方がよいように思いますので、風に強い方をお勧めはしております。
お話がカーポートの耐風圧強度に戻りますが、なるべく強いシリーズをご紹介させていただきます。
1台用の場合は風速が38m/S以上のものを、2台用は40m/S以上なものをご紹介させていただきます。
<1台用編>
1.フーゴFシリーズ 38m/S
2.カーポートSC 40m/S
3.三協アルミ FⅡ 40m/S
4.三協アルミ 4G(フォーグ)38m/S
5.ニューエクオーレZ38m/S
6.三協アルミ スカイリード(柱3本タイプ) 38m/S
続きまして風圧強度40m/S以上の2台用のラインナップです。
<2台用編>
1.リクシル フーゴF2台用(40m/S)
同じフーゴR 2台用(42m/S)
Rタイプは2台用になると、風圧強度一気に増えて42m/Sになります。
2.リクシル カーポートSC(42m/s)
3.リクシル ソルディーポート(44m/S)
4.三協アルミ FⅡ(42m/S)
5.三協アルミ Uスタイルアゼスト(40m/S)
6.三協アルミ スカイリード(40m/S)
7.三協アルミ カムフィワイド(40m/S)
8.タカショー ホームヤードルーフ カーヤードスタイル(40m/S)
でした。風圧強度で選ぶべきか?カーポートというお題でお話させて頂きました。
いかがでしょうか?
こうして見てみますと、やはりカーポートSCやF2など、金属屋根は相当強いようです。
また構造的にも1台用よりも2台用の方が柱が4本になるので、その分強いですね。2本柱で後方支持なのにがんばっているのが三協アルミの4G。
38m/Sもあるのですが、これはすごい事です。
後ろ側だけ柱のカーポートにしたい方にはこれはお勧めですね。
金属屋根というと、鉄板の屋根もありますが鉄板折板屋根カーポートは44m/S以上のものが多く
雪国用なので柱も太く雪がかなり降り積もっても大丈夫です。(神戸ではほとんど雪は積もりませんが。。。)
絶対に飛んでほしくない方には良いかもしれません。
デザイン、サイズ、お値段に加えて、耐風圧強度についても検討判断材料にしてもらえたら嬉しいです。
いろいろご参考にして頂ければと思います。それではまた!
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